素直さについて考える(3)
2008年04月13日
「○○は素直じゃないんだよね」
「■■は俺の言うことに従うだけで、自分で考えられないんだよね」
そんな発言をするマネージャーさんがいらっしゃいました。
今回は、「素直さ」と「従順性」の違いについて少し考えてみたいと思います。
素直さとは、
「ある情報が自分の頭の中に忠実に再現される状態」と定義します。
従順性とは、
「自分の意志を相手の意志に従わせること」と定義します。
つまり、素直な人は、適切に情報を自分の中に吸収しているため、自分の言葉で相手に伝えることができます。
一方で、従順性の高い人は、自分で考えることを放棄しているため、他人の言葉がそのままアウトプットされがちです。
一見似ているようで、全く異なる性質を持つ2つの要素なのですが、
双方に共通するポイントは、「訓練で身に付くものである」ということです。
とはいえ、「素直になるために努力しよう」「従順性を高めたい」と考え行動している人はあまりいないと思います。
素直さの能力が高い人は、無意識に普段から素直であり、それがどんどん磨かれていきます。
逆に従順性が高い人も無意識なので、自覚ができていない場合が多いのではないでしょうか。
私見ですが、もし、部下の成長度合にお悩みであれば、
素直さが身についていのか、本人が従順性の高さに気づいていないのか、
素直さと従順性を履き違えていないかetc・・と言った点に注目してみると面白いかもしれません。
組織変革マネジメントチーム
佐藤