分業を進める
2008年03月13日
「望んでいるレベルまでなかなか育たない。」
「人を採っても根性がなくてすぐ辞めてしまう。」
そういった声を経営幹部の方々からおうかがいする機会がありました。
しかしよくよく聞いてみると自分で集客し営業し技術提供もして、幾つもの
案件についてお客様の個別の要望に応対する。
というレベルを求めておられることがあり、要望レベルが非常に高いと感じます。
会社の創業時は核となるメンバー中心にスキルの高い人材の集まりであることが多く、
所謂「個人事業主の集団」で会社が成り立ちます。
しかし、会社が成長し大きくなるために人を増やそうとしても、いつまでも
優秀な人ばかり集める事は困難です。
だからこそ採れる人を採用し、今まで一貫してやってきた業務の一部分のみを
担ってもらうことで「集団」から「組織」へと変貌する必要が発生してくるのです。
どの程度の分業にし、どのようなやり方を採るのがいいかということは、全体を
俯瞰して考える必要がありますが、どのような目標を目指すかということの一方で、
実現可能かどうかということがという視点が抜けてしまうと、文頭のような状況に
なりかねません。
この種の問題に対して、必ずしも分業することが解決策になるかと問われると
それは一概には言えませんが、同じような問題意識をお持ちの方がおられる場合、
一度状況を判断するためにも、何らかの形で会社の健康診断を実施されることを
お勧め致します。
名古屋支店
下司