タクシー会社の品格
2008年01月25日
こんにちは。名古屋支店の木下です。
私は、お客様先へお伺いするのにタクシーを利用する
機会が多いのですが、よく気になることがあります。
それは、タクシードライバーの応対の顕著な違いです。
行き先を告げると、ぶっきらぼうな返事だけして走り出す方も
いれば、「畏まりました。●●タクシーの△△と申します。
よろしくお願いします」と丁寧に名乗ってくださる方もいます。
そんな一言だけで、乗客としては、おもてなしをされたような
良い気分にさせられます。
気になるのは、応対の丁寧さという点だけではありません。
私が最近よく出会うのは、告げた行き先に対して
「えっと…はい、たぶんわかります」と返事をされるドライバーです。
これが意外にも多いのですが、この「たぶん」の一言が、乗客としての
私の心境をとても不安にさせます。
そんなとき私は必ず、
「たぶんじゃ困るんです。お客様との打ち合わせに遅れるわけには
いかないので、確実に向かって欲しいのですが」と釘を刺しています。
おかげでよく周りから『クレーマー』扱いもされます。
以前に一度この「たぶん」で痛い目を見た経験があるので、
余計に敏感になっているのかもしれませんが。
ただ、皆さんが普段の業務の中で「たぶん」のレベルで
情報伝達をしていたら、やはり釘を刺すはずですよね。
部下に大事な仕事を依頼したとき「たぶんできます」とか、
右か左かの重要な意思決定を「たぶん右です」とか、
そんな返事が返ってきたら、まずその意識を正そうと
指摘をされるはずです。
こうした応対のレベルは基本的に、ドライバーそのものよりも
タクシー会社ごとに明確な差があるようです。
丁寧なタクシー会社のドライバーは、誰もが丁寧です。
要は、社員教育・指導を徹底しているかどうかが、
ドライバーの意識に大きく影響しているのでしょう。
ドライバーの対応から、その「タクシー会社の品格」を
伺い見てみると、自社の社員教育の重要性を振り返る
きっかけにもなるのではないでしょうか。