七転び八起き
2007年11月22日
「七転び八起き」とは、七度転んで八度起き上がる意から 多くの失敗にもめげず、そのたびに奮起して立ち直ること。 さて、最近インターネットや書店ではすぐ成功できる。転ばずに 成功できる。そういうものを匂わす情報が氾濫しているよ うに思います。
例えば、
「○日でいくら儲かる」
「一瞬で○○になる方法」
など、皆様も一度は目にされたことがあるのではないでしょうか?
読めば、それさえやれば即座に成功できると書かれたものさえあり
ます。
しかし、私はいかなる天才も即座に世の中に認められる成功を手に
いれられるわけではないと考えております。
なぜなら、上記のような即座に成功を匂わす情報もよくよく読んで
みると、地獄のどん底から幾度と無く失敗を重ね、ようやく辿り着
いた成功ノウハウだったりするからです。その本意を汲み取らずノウ
ハウやテクニックといった「型」にだけ頼ってしまえば、失敗したとき、
情報やテクニックが悪いと他責にしがちになってしまいます。
また、「型」だけでは成功しないというのは、全ての事柄に関し
ても同様の事が言えると思います。
例えば、野球。
家の素振りで「型」を身につけ、バッティングセンターでは130キロ
の速球を打てても、試合の生きたボールを打てるとは限らない。
例えば、ゴルフ。
ゴルフも打ちっぱなしでは、「型」を習得しようとも、傾斜や芝の状態
が関与する実際のグリーンでは、打ちっぱなしと同じスイングをできると
は限らない。
例えば、勉強(数学)。
公式だけ暗記だけしても、応用問題は解くことが出来ない。
実は、「型」から、実践で使えるようになるまでには、実践の中でしか
味わえない失敗が必ずあります。実践で使える人は、この失敗を乗り越える
経験を無意識に踏んでいます。そして、無意識に成果を出すための過程を
体の中に刻んでいるのです。
失敗と経験を繰り返し、ようやく到達する成功。
この泥臭い経緯を飛ばしてはなりません。
成長していないと悩んでいる人が居るなら、それは失敗して覚えなさい
という合図。その失敗は、将来大きな花を咲かせる芽となると思います。
七転び八起き。成功の裏側には必ずこの言葉が息を潜めていると思います。