目的を持ってあたる
2007年10月29日
先日新聞に日本の高校進学率は97%、大学進学率も50%程度になり、専
門学校に入れなかった学生が、“とりあえず”大学に入ったという学生の存在
に対して講師が愕然としたという記事が出ていました。
この記事では目的を持って大学に入っていないということではなく、単純
に供給側の論理で進学率が上がっていくことの弊害として上記の事実を取り
上げており、目的を持って大学に進学するということについては触れていま
せんでしたが、目的を持って大学に入学していないということの方が気にな
りました。
何を目的として大学に入るかということで言うと、“就職のため”という
意識の学生が多いようには思いますが、自分を含め、“何”を“何故”学ぶ
かという観点から目的を持っていない学生がほとんどではないでしょうか。
そうなると当然学ぶということに対するモチベーションは揺らぎやすく不
確かなものになってしまい、結果として必要だという根拠が無い“学習”は
ほとんど活かされないという状況になるのは容易に想像できます。
学ぶということに限らず、効果的で実のある活動をするために『目的』と
いうものを持っているかということはモチベーションという観点から重要に
なりますが、往々にして『目的』は目先の目標などに摩り替わり、そもそも
何がしたかったのかというところからずれてしまうことが多くあるかと思い
ます。
大学で学ぶということについては『目的』が希薄だった私ですが、今では
個人としての取り組みとして、ずれてしまいがちであるということを念頭に
おき時折目先の目を離して当初の『目的』からぶれないようにしようと考え
ていますが、皆さんはどのように取り組んでおられますか?
名古屋支店 下司