『素直さ』について考える(1)
2007年10月16日
あなたの身の回りにいる”素直な人”とはどんな人物でしょうか。
一般的にはこんな人を指している場合が多いかと思います。
・(あなたを含め)周囲の人の意見やアドバイスをよく取り入れる
・喜怒哀楽といった感情をわかりやすく表現する
・騙されやすい
昔読んだある本で、素直さについてこんなエピソードがありました。
あるお父さんがテレビを見ていて、若くて美人の女優さんが写っていたので
「綺麗な人だね」といったら、後ろで聞いていた奥さんが、
「どうせ私はブスだわよ。そんなら私と別れて結婚すればいいじゃない」
と怒ったといいます。
綺麗な女優が移っているといっているだけですから、それをそのまま情報と
して受け取ればよかったのですが、そこに私が気に入らないのだとか、
別れたがっているとか、情報を勝手に変えてインプットしている。
だから、夫婦喧嘩になるわけです。
この本では、AならAと、A'ならA'と情報を元のままの姿でインプットする能力を
素直さと呼んでいます。単に人の話を鵜呑みにしたり、感情をオープンにする
といったことではなく、ある情報が自分の頭の中に忠実に再現される状態が
素直だということだそうです。
この意味での『素直さ』を持ち続けていれば、話をまともにうけとめてくれる
という信頼感から、多くの人が様々な貴重な情報を持ってきてくれて、
実に収穫の多い、充実した人生が送れるのではないでしょうか。
そうはいっても、じゃあ素直になろうと決めて、今すぐに素直になれるわけ
ではありません。もっと言えば、常に『素直さ』を維持するのは簡単なこと
ではないと思います。私自身、ずっと素直になれたらなあ・・と思っても
維持できない時が間々あります。
では、どうすれば『素直さ』を継続して持つことができるのでしょうか。
このことについて次回、考えて参りたいと思います。
組織変革マネジメントユニット 佐藤