平凡は妙手に勝る
2007年08月31日
あまり将棋は詳しくないのですが、故大山康晴十五世名人のこの言葉はお気に入りです。
誰もがうなるような『妙手』が『平凡』な一手に負ける。
変則的で「よくこんなこと考えるなぁ」というようなやり方は見ているほうは面白いかもしれないし一時は有利に事を運ぶことができるとしても、長期戦になったときには『一時的な有利』≠『勝利』となってしまうということです。
これは変則的な一手で作った有利だけで勝利を収めようとすると、常に変則的な手を出し続けなければならなくなり多くの場合は行き詰まるけれど、再現性のある平凡な一手であれば一手一手は効果が薄くても継続していくことができ、長い目で見ると結果的に勝利を得やすくなるということを意味しています。
そうは言ってもこの「継続する」ということが非常に難しいわけで、自分自身の課題でもありますし、そもそも基礎がなっていないと平凡な一手を打つことすらままなりません。だから何かに勝ちたいと考えるのであれば、当たり前のことを当たり前に続けるということと同時に、自分にとっての「当たり前のこと」を増やしていくようにしていくことが近道だと考えています。
名古屋支店 下司