天才が苦しそうに弾いている姿
2007年07月25日
はじめまして、第2ユニットの吉田でございます。
今回は私の趣味である音楽の話をします。
私は音楽が大好きです。ほとんどのジャンルの音楽を聴きます。
特によく聴くのは所謂クラシック音楽なのですが、
私が最も尊敬する音楽家であるマウリツィオ・ポリーニというピアニストが
います。
何度も日本に来てはリサイタルを重ねている、ピアノ界最大の天才と呼べる
存在です。
先般このピアニストの演奏を納めたVTRを見ました。
実はこの演奏を私は生で見ています。10年位前の事です。
その時、そのリサイタルでは最後列で聴いていました。
いつも通りに素晴らしい演奏で,同じ会場で聴いていた、かの浅田彰氏
『逃走論――スキゾ・キッズの冒険』(筑摩書房, 1984年)も感激しておりました。
今回のVTR鑑賞で私が最も驚いたのは、その演奏の素晴らしさではありません。
かの天才が苦しそうに弾いている姿でした。
世界で最も高い技巧を持つ演奏家がまるで下手糞な自分の体にムチを打ちながら
喘いでいるように見えました。
事実は本人に聞かなくては解りませんが、そのように感じました。
世界で一番上手い人が喘いで弾いているからこそ世界一の演奏が生まれるのかと
勝手に納得してしまいました。
イチローもその領域のひとなのかもしれません。
私は凡人ですが、そこまで自分を追い込んではおりません。
結構落ち込んでしまいましたが、あきらめずに自分を精進していこうと思っています。