専門家のスタンス
2008年07月04日
最近、私は歯医者に通っています。
一箇所だけ痛みを感じており、その痛みを取り除く為に重い腰をあげました。
ところが、歯科医の先生は痛みを感じた部分以外で多数の治療が必要だと仰いました。
私は、最初の診療で治療の全体像としてどれ位期間がかかるのか、治療する順番を質問しました。
その発言には正直、歯医者は好きではないので、
短期間で必要最低限のところだけ治して欲しいという思いがありました。
その際、先生は私の質問に対して、誠実な態度で何故その治療が必要なのか、
今後どうすればよいのかを明確に方向性を提示して頂きました。
私は、その先生の対応でこの機会に悪いところを全て治そうと決意しました。
自分だけでは解決できない問題を専門家に任せるときには、当然こちらはその分野に詳しくありません。
専門家には圧倒的な知識や経験は勿論必要だと思います。
ただ、お客様が困っている事に対してどれだけ真剣に考えられるか、
質問に対して誠実に対応してくれるかといったことも非常に大切なことなんではないかと思います。
コンサルティングという職種も企業の様々な問題解決を実践する専門家です。
コンサルタントとして身につけるべき知識・経験・スキルを磨き続けなければ、成果は残せません。
しかし、それらを満たせば必ず成果が出せるとも言い切れないのも事実です。
私自身、お客様に対してどういうスタンスで接するべきかを再確認できた出来事でした。