人材育成のCMS（ＣＭＳ）

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CMSの秘策　～業績向上は１日にしてならず～



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━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2005.11.14 ／vol.005━━━━━━━

 

 こんにちは。寒暖の差が激しいせいか、体調を崩した方。風邪をぶり返した方

 を見かけます。皆様、お体にはご自愛下さい！



本や雑誌、電車の中吊りなどいたるところで「差別化」という言葉を目にします。



「差別化」・・真似されやすい。真似させると価格競争になる

「独自化」・・真似できない。高く売ることができる。

 と書かれたインターネットのサイトを見つけました。





先日近所の電気屋に行った際に「どの商品に対しても知識は豊富だが、無表情

  で態度が悪い店員」と「入社したばかりなのか商品知識はないが、丁寧な受け

  答えと心からの気持ちのこもった接客をする感じの良い店員」がいた事を思い

  出しました。

差別化・独自化という言葉は企業の戦略や商品などで使われる事が多いですが、

  人に置きかえてみると、商品知識が豊富は差別化であって心からの気持ちのこ

  もった接客は独自化に近いのかなぁ。と思いました。

業種や経験に関係なく、今出来る自分なりの方法を工夫し一生懸命やった結果、

相手にとってオンリーワンであれば、だんだんと差別化され、それを継続し他

の誰にも真似できないまでに極めた時に独自化になるのでしょうか。

自分だけで差別化・独自化と思っていても相手の評価が伴わなければ意味があ

りません。たくさんの人・選択肢がある中で「この人でなくては！」と相手に

思わせる事が出来た理由こそが独自化で、その理由を自分が正しく理解出来て

いるかも独自化を目指す上で必要だと感じました。



■ＩＮＤＥＸ



[１]　コラム＜モチベーションについて考える＞

?当社コンサルタント吉田　淳による５話完結連載の５話です。





[２]　お客様からのＱ＆Ａ＜安元　泰二がズバリお答えします！＞

?今回は【業績低迷を克服】についてです！





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[１]　コラム　＜モチベーションについて考える　?その??　＞ vol.005

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◆　?CMS　　コンサルタント　吉田　淳　◆

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 （社員の方へ）　自分の思考がどの程度会社に影響を与えていますか？

 （経営者の方へ）社員の脳みそを有効に使っていますか？

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■ モチベーションエンジニアリングについて　（前回のつづき）　■



例えば『世界一旨いカレーライスを作る！』事を目指す２つのチーム

があるとします。1つ目のＡチームには天才で指導力のあるリーダーが

自分のひらめいたレシピを次々と指示出しして部下に作業をさせます。

もう一方のＢチームは、『旨いカレーライス』を構成する要素を平出し

して、項目毎の担当者を決め、担当者には受け持ち内容についての権限

を与えます。ある者は「何処かの料理番組」のように世界中の食材を探

しに出かけます。またある者は味覚トレンドの情報を集めます。当然、

全体をコーディネートする者や、調理方法を吟味する者もいます。



上記Ａ，Ｂ両チームとも大変美味しいカレーライスを作る事でしょう。

一見、同じ品質ならばＡチームの方が効率が良い様に思えます。しかし

どちらのチームに参加したいでしょうか？私なら断然Ｂチームの仲間に

なりたいと考えます。



企業とは、内と外に多面的な対応を迫られながら、永く存続していか

なければなりません。そしてその多面性故に多くの人の力を必要といた

します。そこで、一人一人の生産性を上げる必要があるのですが、単に

効率の向上だけが求められる訳では無く、より良い高みを目指していか

なければなりません。



つまり、モチベーションを組織的に高めていく仕掛けの第一歩がまず

『より良き高み』を設定し共有する事。第二が取組み内容と役割を決め、

第三が担当者に権限を一部委譲し、考え、こだわる余地を与える。とい

うことになります。



実際にある会社で、『世界一素敵な笑顔が溢れる職場』にしようとい

う目標が設定されました。そこでこの会社では、その実行委員長と副委

員長に入社3ヶ月目の新卒の男女を任命しました。彼らは、どうやったら

それが実現できるかを真剣に考え案を出し、委員会に提出し承認を得て

いきます。トイレの鏡に「あなたの笑顔チェックをしてください！」と

張り紙をしたり、会社の入り口で朝早くから社員達の出社を待ち構え、

「お早うございます。今日も一日頑張りましょう！」と皆々に声をかけ

たり、担当者は懸命に取り組みました。若い新卒が会社から与えられた

重要な使命に真摯に励む姿に影響を受け、先輩社員達も次第に変化しは

じめて、職場の風土も改善されていきました。



モチベーションの源泉は個々人により違いがあり、十数種類存在する

という説もあります。私もそのことに異論は無いのですが、モチベーシ

ョンエンジニアリングにおいて、難しく細分化された取組みを上手に回

していくことは大変難しく、成功しにくいと言わざるをえません。まず

は社員一人一人の頭脳を最大限利用して、発揮してもらう事から始めて

はいかがでしょうか？当たり前のような話ではありますが、案外、受け

取り手にとって意味不明な指示や、単なる命令が横行してしまうのが実

状だと思うのです。





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[２]　 お客様からのＱ＆Ａ　 vol.005

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 ◆?CMS　シニアコンサルタント 安元　泰二◆

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お客様からのＱ＆Ａ

Ｑ：「弊社は、食品の卸売りを創業以来続けております。今年で３０周年を

迎え、年商も３０億円を越えるところまで成長することが出来ました。近年

の長期にわたる景気低迷を背景とする、顧客の購買ニーズが減退し営業が一

生懸命がんばってはおりますが、業績が低迷しております。私の目から見て

も営業のレベルは高いと思います。弊社の場合、御社のコンサルティングで

解決はできますか？?食品卸D社　代表取締役?」



Ａ：「いつも多数のお問い合わせ本当にありがとうございます。多くのご質

問の中から今回はこのお問い合わせにチャレンジしたいと思います。業績低

迷。

この課題は企業経営者にとって大きなお悩みのひとつであると思います。こ

の1年で市場環境の改善はみられますが、まだまだ過去の長期景気低迷を受け

て困難な営業活動を強いられているような気がします。

今回のご相談は、市場の環境に影響を受けて、業績低迷を余儀なくされてい

  るとのことですが、この企業様の状況を拝見する限り、結論から申しますと、

我々で改善は可能です。理由を以下に羅列します。

?年商30億であるとのことですが、市場のシェアは決して高くないのではな

いか。シェアが50％を超えている場合は、確かに市場環境に影響を受けます

が、それ以下の場合はその主原因は別の箇所にあると思われます。

?営業のレベルが高く、がんばっているとのことですが、がんばっていると

感じる基準は何か、がんばっている方向性はどうか、それらに一貫性、合理

性があるか。

私の経験則からですが、多くの企業様の場合主原因は?にある場合が多いと

思います。

年商から推測すると、この企業様の従業員数は６０名?１００名くらいで、

組織は４?５階層程度と推測されますが、これを前提に考えると、経営理念

・ビジョンの社員への浸透度、営業の俗人性、営業間での情報共有の未徹底

（ナレッジを蓄積する仕組み）に課題があると思われます。これらを段階的

に改善することにより多くの企業様で業績を成長フェイズへ移行させること

が可能です。



最後にこのメールマガジンをお読みの経営者様へ申し上げたいのですが、業

績が市場環境に100％影響を受ける企業は、そのマーケットを寡占状態にある

場合のみであると私は断言いたします。

そうではない企業様では、市場環境を克服する施策は、多くの場合社内の仕

組みに存在するということをお分かりいただきたいと思っております。

今回のポイントは、【業績低迷克服の施策】でした」



株式会社CMS

シニアコンサルタント　安元　泰二





  



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