心と体のバランス
2008年06月04日
「 名刺交換するときに、どうしても手が震えてしまいます・・・・」
●先日、ある若手営業マンとの会話で出てきた話。
名刺交換に限らず、重役のお客様にプレする時も
どこかオドオドしてしまい、普段の自分の力が発揮できない。
こんな話は彼だけの特別な話でなく、勿論、僕にも思い当たることですし
すべての誰にでもあるはずです。
●その時の心境を例えるなら、まるで
自分の内側にある「心」の大きさが、皮膚で被われている
「体」のサイズよりも、随分小さくなっている状態ではないでしょうか。
だから、名刺を渡すその指先まで神経を行き届かせることが
難しく、結果、相手の感情まで入り込めない。
●僕の音楽マン時代でもよ出くわした出来事です。
バンドマンとしてかけだしの当初は、非常に小さな
ライブハウスで演奏をします。
お客さんも、せいぜい入って30人くらい。
この規模でも最初は不安でしょうがないのですが
慣れてくると、それなりに観ている人へのメッセージが
届く気がしてきます。そのハコ自体が、自分の意のままの
空間として支配できるのです。
●ところが、たまに自分のレベルとは見合わない
オファーを頂いたりします。
それまで30人の規模だったのに、いきなり2000人の会場で
演奏することになるなど。
そんな時、30人の人の前で行うのと同じ様な
演奏をしていても、会場は一向に自分の支配下になりません。
支配下になるどころか、かえってお客さんの冷ややかな目線を
浴びながら、自分の小ささや未熟さをさらけだすだけの、
無惨な結果となってしまいます(笑)。
(個人的にはそんな思い出が多かったです・・・・)
●それでも、そんな僕を横目に、僕と同じ時期にデビューをして
普段は同じような力量を持って、同じような規模の
場所に出ていたにも関わらず、大舞台に強いライバルもいました。
控えめに言っても、上手さだけでは断然に自分のほうが上だと
思っていても、彼の方がその空間を支配する力が大きかったのです。
●その理由が今になって、分かる気がします。
それが「心」と「体」のバランスです。
自分の思っている以上に成果が出ない時は
必要以上に自分の心を小さくしています。
だから、本来自分が備えている力を発揮する
ための道具として、体が上手く機能しません。
逆に、自分の思った以上のことができる瞬間は
自分の心や気持ちが、普段の大きさから
少しはみ出た状態にいます。
その瞬間は、体を存分に使っている状態になります。
だから、自分のサイズや大きさ以上のものが出せることになるのです。
先ほどの、ライバルの話も同様で、彼は常に
心と体の大きさのバランスが取れていました。
だから、無理なく力が発揮できていたのです。
●では、営業マンが誰に会ってもオドオドせずに
普段の自分自身を出すにはどうしたら良いのか?
ヒントは、相手との距離感にあります。
それも、実際の距離感ではなく、イメージの中での距離感。
実際に、自分が見ている相手という視点ではなく
視点を相手と自分との中間ぐらいに置くのです。
つまり、「意識」を、お互いが向かいあっている
両者の丁度中間ぐらいの地点に合わせるのです。
●えてして相手の存在感が強ければ強いほど、こちらは
押される状態になるので、視点が自分の体よりも内側に
引っ込んでしまいます。その状態を避ける為に
あえて自分側からの視点を外すのです。
意識を丁度、両者の中間地点におくのです。
すると、どうでしょう。
不思議と萎縮することが少なくなります。
結果、普段の自分の能力が存分に出せるのです。
嘘と思うのもいいですが、一度試されると面白い経験が得られますよ。
名古屋支店長 西田敬一


