やってはいけない!!「もう一人の自分探し」Vo2
2008年04月16日
前回は、採用や育成における社長の「やってはいけないこと」をお話しました。
それは、一言で言えば、「もう一人の自分探し」の旅です。
●営業や納品、アフターフォローにおけるまで、全てを一人で立ち上げてきた
社長からすると、社内の業務はまるで空気を吸うがごとく当たり前の作業です。
ですから、「そんなに天才でもない自分がこれぐらいのことができるのだから、
当然、社員もそれ相応のことができるようになるだろう。」と要望レベルが上がってしまいます。
●しかし現実は、そうはいきません。
「あと一人、自分の様な存在がいれば・・・・」
こうして「もう一人の自分探し」の旅に出かけてしまうのです。
ここまで、前回の振り返りでした。
●もう一人の自分探しが何故いけないのか?
それは、「探しても決して存在しない」から。
もしくは「例え同じような人が入社したとしても、自分と
同じように独立してしまう」からです。
「うちに後10人俺がいれば、全国制覇なんてあっと言う間だ!」
なんて言葉を何度も聞いたことがありますが
仮に、自分が本当に10人いたら、今の社員やお客様の
大半を持っていかれ、結局は今よりも成績が落ちてしまうのではないでしょうか?
結局のところ、もう一人の自分探しは、社長の淡い夢でしかありません。
●だとすると、考え方を「自分と同じような人を採用・育成する」という方針から
「全てに自分が出ていかなくても、回る仕組みを持つ」という方針に
切り替えなくてはいけません。
・一つ一つの業務を分解する
・その業務を誰が担当するのか明確にする
・担当者はその役割を全うする
「組織」と「個人」の役割を策定し、それを上手く動かすための
「ルール」を制定していくのです。
そして最低限、もう一人の自分とまで言わなくても、
その数歩手前ぐらいの存在を創りあげる必要があります。
●マネージャーの存在です。
自分の変わりとなって、しかも、自分と同質の能力だけでなく
異質な能力を持ちながら、それを十分に発揮してくれる存在。
時には、社長が発信した言葉を、自分なりの解釈を交えながら
部下に伝えてくれる伝道者の役割を果たし、
時には、社長に対して反対意見をおくびもなく発することができる。
そんな存在が必要です。
自分探しよりも、自社に合ったマネージャーを育成する方が、数段に
建設的・現実的です。
名古屋支店長 西田敬一


