やってはいけない!!「もう一人の自分探し」
2008年04月15日
10億円の壁を突破するために・・・
●10億円の壁を乗り越えるために、やらなければいけない大切な事は
たくさんありますが、同時に多くの経営者が陥る「やってはいけないこと」も
存在するようです。
明らかに同じようなパターンがそこには存在するのですね。
●これからお話する「やってはいけない」ことは、案外知られている事かもしれません。
ただ皆さんから聞くには、「知っていた事だけれども、実行はできていなかった」
という事でもあるようです。
人材育成及び、採用に関しての「やってはいけないこと」です。
それは、 「社長と同じような人が採れる・育つことを期待する」ということです。
要約すると、「もう一人の自分探し」です。
何人かのお客様から聞いた話でもあり、また僕の実体験でもあります。
●10億円を超えそうな規模にまで成長させる企業の社長は、皆さんとても優秀です。
社内では正にスーパーマン的な存在です。
困った事態に陥ると社員から一声、「社長、助けてください!!」 のSOS。
社長が現場に出ると、ものの見事に問題が解決していきます。
それもそのはず、創業時から社長は、営業も製造も納品も
アフターフォローも、事務や経理に至るまで全て一人でこなしてきたからです。
自分で立ち上げたビジネスだからこそ、誰よりもその仕事のポイントを理解しているのです。
そして社内の誰よりも実践で試行錯誤を繰り返し、経験を知恵へと昇華し、
どうすれば上手くいくのかを考え続けてきたからこそ、今日までの発展があったのです。
●しかし、ここで陥る罠が一つ。
それは、ここまでやってこれたのは、「何も自分にそれほどの能力があったわけでない」と
社長が考えてしまうことです。
優秀な社長へインタビューする度、皆さん同じように仰られるので、しばらくはその言葉の
真意を「謙虚な心構え」と認識していたのですが、どうやら実態はそうではなさそうです。
皆さん心底思われている様子なのです。(勿論、謙虚な心も同居されていますが・・・)
この「自分だけの能力でない」と言うのは、裏を返すと
「自分が出来ることはあくまでも、他人も出来ることである」ということになります。
言ってみれば、自分にとって「空気を吸うがごとく当たり前」のことが、
なんで社員にできないのかが理解できないのです。
●だからこそ、社長はその時点での社員のレベルの低さに愕然としてしまいます。
そして、あまりにも出来ないと思われる社員をよそに、
「責めて自分と同じような人材があと一人いれば・・・」と思いをはせてしまうのです。
こうして、社長の「もう一人の自分探し」が始まってしまいます。
●半ばギャンブルのように求人誌にお金を突っ込み、
現れるはずのない「もう一人の自分」の登場を待ち望んでしまいます。
「自分も初めから大した能力があった訳ではない・・・」
「自己成長に貪欲で、経営マインドに溢れた人物が必ずいるはずだ!」
仮に、一回でもそのギャンブル的な採用に成功すると、その後は
「いつかは出るぞ??。思えば叶うぞ??。」なんて
求人広告(特に経験者の採用)を出し続けるはめになってしまいます。
●しかし、この様な方法では、社長にとっての「もう一人の自分」は、
ほぼ100%の確立で現れません。
それは、構造上の問題でもあります。
次回は、その構造上の問題を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
名古屋支店長 西田敬一


