本当の目的
2008年04月10日
企業経営の目的は、その経営者によって違うのでしょうが、
「本当の目的」は隠されてしまう場合が多いようです。
●組織が拡大すると、いずれ経営者の力だけではまとめきることが出来なくなります。
ですから、経営者の代わりになって企業を統治するものが必要になります。
それが、企業の理念やビジョンと呼ばれるものです。
ここで詳しく言葉の定義はしませんが、
「理念」や「ビジョン」は、まさにマネジメントツールの一つなのです。
●何か問題が起きたとき、何か新しい物事を始めるとき、
そこで働く多くの人が、それに向かって、「正しいか正しくないか」の判断をする。
そして意見をぶつける。
そこでは、個人的な価値観・主義主張は一旦置いておき、
あくまで目標に向かってどうあるべきかを議論する必要があります。
高い次元で価値観が共有されている組織では、
常に、「私達は目指すべき姿に対してどうあるべきか」という視点で議論が進んでいます。
●組織を拡大する際には、この理念・ビジョンなどの経営目的を定める企業が
多くなっていますが、意外にもそのことが大きな落とし穴になってしまうこともあります。
理念やビジョンを言語化したばかりに、逆に組織が停滞してしまうのです。
何社もその様な企業を見たことがあります。
原因は幾つか考えられますが、根本的な問題は
「言語化された思いが、本当の思いでない」ことでしょう。
●本当は、「社員の幸せ」など考えてもいなにのに、社員の幸せを語ってしまう。
本当は、「社会貢献」など考えてもいないのに、周りが言うから自分も言ってしまう。
言語化された言葉に思いが入っていなければ、どれだけ素的な言葉を並べても
所詮は飾りでしかないのです。 特に、会社の根本・命とも言うべき理念やビジョンが
飾りであれば、それだけで生き物である「組織」は停滞してしまいます。
●そもそも、「その目指すべき姿」は、本当に実現したいものなのか?
誰がどんな批判を浴びせようが、絶対に成し遂げたいものなのか?
その状態を考えるだけで、眠れないぐらいに興奮してしまうのか?
24時間そのことばかり考えて頭から離れないのか?
もしも、それにコミットできない人材がいたなら、すぐに退場させる覚悟はあるのか?
●「本当の目的」は人によって違います。
ひょっとしたら、それが「お金のみ」であっても僕はOKだと思っています。
経営に関するナレッジが高まっている昨今、「お金が全て!」とは 逆に言いづらい風潮ですよね。
だからと言って、自分のサイズを超えた崇高な何かを追う必要は全くないと思います。
肝心なことは、
「本当の目的」を出せないでいると、
いつまでたっても「本当になりたい姿に辿りつくことができない」ということです。
皆さんは、本当は何をしたいですか?
名古屋支店長 西田敬一


