No2の家族
2008年04月20日
僕の周りには、いわゆるNo2的な存在が多いです。
●父親、義兄、親戚、友人、なぜか僕の周りには、中小企業のNo2と呼ばれる
ポジションの人が多いです。
そして、そのNo2の多くに共通する特性があります。
・自分が勤めるその企業のことを心から愛している
・社長のことを恩人と思っている
・稼働日数や勤務時間は社長より多い
・ひょっとすると、社内では社長よりも人望がある
・お給料のことをとやかく言わない
●いかがでしょう。全てに当てはまる人は、限りなくNo2に近い存在だと思います。
No2の立場からすると、自分が社内をまとめているという自負もあり
また、非常に経営に近い立場であるので、仕事自体がとても面白いのです。
「頑張れば頑張るほど、自分の存在感が増す」と言った感じでしょうか。
しかし、No2の家族はなぜだか当人ほど「充実感を感じていない」ようです。
中小企業のNo2の家族が物足りなく感じる理由は二つあります。
●一つ目は、No2と言っても明確な役職がないこと。
社内や社外誰が見ても、「どうやらこの人こそがNo2」と言われる
存在であり、本人も何となく自覚しているのだけど明確なポジションが
与えられていないケースです。
特に同族企業で多いですが、「取締役」という役はつかないまま
マネージャーや部長などと言った肩書きで終わってしまうのです。
それでも、社長からは頼られているし、それっぽい言葉も言われるので
本人はあまり要求しませんが、家族にとっては不幸な話です。
せめて、「うちの旦那は、こんな役職だから」っと、自慢ぐらいしたいのに
それすら出来ない状態。
いくら旦那が「俺様は会社でNo2だ!」と家族に言ったところで
どうも信用が置けなくなるのです。
●二つ目は、責任の割りにお給料が少ないこと。
これも大きな不満となります。
本人は仕事で充実感を得られるし、また、会社の状況が
よく見えているので、最終的にはお給料のことなどかまわず
寝ずに働けるのですが、家で帰りを待つ家族からすると、
「あれだけ働いているのに・・・・」っとその実情がよく見えません。
勿論、社内では社長が采配をふるいながらそれなりの
待遇を得ているはずなのですが、お給料が増えない時期や
頭打ち感が出てくると、妙に切なくなってくるのです。
●No2の家族が、当人ほど充実感を感じられない理由は
この二つが多いようですが、その根本は、
どんなに家族間で仕事の話を共有していても、本当の意味で
「プロセス(過程)を共有することができない」ということにあります。
当人が味わうリアルな成長実感や仕事の醍醐味など、
そのプロセスを実体験できないからこそ
お給料や役職など、「目に見える結果」を望んでしまうのです。
家族として、悪気があるわけではないので、心底応援しているのですが
何か物足りなさを感じてしまう原因がここにあります。
逆に、No2をちゃんと育てるには、この「結果」を家族とともに
味わってもらうことも必要なのではないでしょうか。
名古屋支店長 西田敬一


